由布岳の紅葉は、
上から下りてきます。
標高1,583メートル。山頂付近から色づきはじめて、ふもとへ向かって下りてくる。だから見頃は一度ではありません。登る人にも、登らない人にも、それぞれの見方があります。大分県で人気1位の紅葉を、地元から案内します。
2026 UPDATE由布岳の紅葉について調べる人は、たいてい2種類に分かれます。登って見たい人と、見上げたい人です。
この記事では、両方を扱います。登山の情報だけでは、宿から眺めたい人の役に立ちません。逆も同じです。
由布岳は標高1,583メートル。整った姿から「豊後富士」とも呼ばれます。日本二百名山のひとつで、湯布院の町からは常に見上げる位置にあります。
そして紅葉は、山頂付近から始まってふもとへ下りてきます。つまり、同じ山でも時期によって見える場所が変わります。
由布岳の紅葉はいつが見頃?標高で変わる色づき
由布岳の紅葉の見頃は、例年10月下旬から11月中旬です。10月下旬からヤマモミジ、ヤマザクラ、ハゼが色づきはじめます。
ただし、これは山全体の話ではありません。標高差が大きいため、上と下で1か月近いずれが生まれます。
標高による進み方の目安です。その年の気温により前後します
2026年は、平年並みか遅めの見込み
気象庁の3か月予報では、西日本の9月から10月の気温は平年より高め、11月は平年並みかやや高めと予想されています。紅葉は気温が下がることで進むため、今年は平年並みか、やや遅れる可能性があります。
大分県全体の紅葉見頃は、例年10月下旬から12月上旬にかけてです。由布岳はそのなかでも早いほうにあたります。
「今週末が見頃」と決めつけないほうがいい山です。上が終わっていても、下がこれからということがあります。
登らなくても、見えます。
由布岳の紅葉は、どこから見るのがいい?
登らずに見る方法のほうが、実は選択肢が多いです。由布岳は町のどこからでも見えるので、問題は「どの角度から、どの時間に見るか」になります。
湯布院の町なかから
由布院駅前から見上げる由布岳が、いちばん有名な構図です。駅のホームからも見えます。町全体が見上げる位置にあるので、歩いていれば自然と視界に入ります。朝のほうが空気が澄んで、稜線がはっきり見えます。
田園地帯から
町の北側に広がる田んぼの向こうに由布岳が立ちます。手前に遮るものがないので、山の形が全部見えます。稲刈りが終わった秋は視界がさらに開けます。
やまなみハイウェイから
由布院から阿蘇へ抜ける道です。走りながら由布岳を背にして高度を上げていくため、振り返ったときの眺めが変わり続けます。11月に入ると沿道はススキの原になります。
正面登山口の駐車場から
登らなくても、ここまで車で行けます。標高が上がるぶん、町から見るより山が近い。登山者の出発点ですが、眺めるだけでも十分な場所です。
客室から
由布岳が見える部屋のある宿なら、朝起きてそのまま見られます。11月は放射冷却が効いて朝霧が出る日があり、霧の上に由布岳の稜線だけが浮かぶことがあります。
朝霧と紅葉が重なる日
由布院は標高およそ450メートルの盆地です。晴れて冷え込んだ朝には、盆地に霧が溜まります。11月はその条件が揃いやすい時期です。
霧に沈んだ町の上に、紅葉した由布岳が出ている。この光景は日中には見られません。そして日が昇ると1時間ほどで消えます。
登るなら、東峰まで。
由布岳に登るなら|コースと所要時間
由布岳には登山口が3つありますが、最もよく使われるのは正面登山口です。JR由布院駅から路線バスで行けます。
山頂は東峰と西峰の2つに分かれた双耳峰です。初心者は東峰の往復を選んでください。
| コース | 所要 | 難易度 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 正面登山口 → 東峰 往復 | 4.5h | 初級 | 危険箇所がなく、道も分かりやすい |
| 飯盛ヶ城まで | 1.5h | 入門 | 山頂へ行かず、盆地を見下ろすだけのコース |
| 西峰を含むお鉢巡り | 5h超 | 中級 | 鎖場と岩場あり。経験者向け |
| 東登山口から | 5h超 | 中〜上級 | 鎖場が数か所、急登もある健脚向け |
東峰と西峰のあいだの鞍部から西峰へ向かうルートには、高度感のある鎖場があります。登山経験がない方は、東峰までで引き返してください。
また、由布岳は風が強い日が多い山です。標高が上がると体感温度が一気に下がります。薄手でも防風の上着を持っていってください。
登山口の駐車場
正面登山口には無料の駐車場(約30台)とトイレがあります。向かい側に有料駐車場(500円・約100台)もあります。紅葉シーズンの無料駐車場は、朝8時ごろには埋まります。
大分自動車道の由布岳スマートICから約10分です。
登山届を出す
登山口に登山届のポストがあります。必ず提出してから入山してください。
登らずに景色だけ見るなら
正面登山口から飯盛ヶ城までは約75分。山頂へは行きませんが、由布院盆地を一望できます。登山に自信がない方や家族連れ向けのハイキングコースとして案内されています。
紅葉の時期に泊まるという選択
由布院盆地/標高およそ450メートル
紅葉は朝がいちばん見える
日中は光が強く、色が飛びます。朝の斜めの光が当たる時間帯のほうが、紅葉の色がはっきり出ます。
そして11月の由布院は、朝に霧が出やすい時期です。霧が晴れていく過程で、由布岳が少しずつ姿を現す。この時間に町にいられるのは、泊まった人だけです。
客室の露天風呂/時間を気にせず入れます
登った日の夜に、湯へ
正面登山口からの往復で約4時間30分。登った日は、まず足にきます。
客室に風呂があれば、時間を気にせず何度でも入れます。大浴場だと時間が決まっていて、混む日は落ち着きません。登山と温泉を同じ日に組むなら、ここが効きます。
11月の由布院は、もう冷えます
盆地なので朝晩の冷え込みが強く、11月には日中との差がかなり開きます。紅葉を見に来るなら、厚手の上着を1枚。早朝に外へ出るなら、手袋があってもいいくらいです。
そのぶん空気が澄んで、山の輪郭がはっきり見えます。
由布岳の紅葉についてよくある質問
由布岳の紅葉はいつが見頃ですか?
例年10月下旬から11月中旬です。標高1,583メートルの山なので、山頂付近から色づきはじめてふもとへ下りてきます。上と下では1か月近い差が出ることもあります。2026年は西日本の気温が平年より高めと予想されているため、平年並みかやや遅れる可能性があります。
登らなくても紅葉は見られますか?
見られます。由布岳は湯布院の町のどこからでも見えます。由布院駅前、北側の田園地帯、やまなみハイウェイ、そして正面登山口の駐車場まで車で行くこともできます。朝のほうが空気が澄んで、稜線がはっきり見えます。
由布岳は初心者でも登れますか?
正面登山口から東峰への往復であれば、初級者向けのコースとして案内されています。所要は約4時間30分。道は分かりやすく、危険箇所もありません。ただし西峰へ向かうルートには高度感のある鎖場があるため、登山経験がない方は東峰で引き返してください。
登山口の駐車場は混みますか?
正面登山口には無料駐車場(約30台)と有料駐車場(500円・約100台)があります。紅葉シーズンの無料駐車場は、朝8時ごろには埋まります。早めに到着するか、有料駐車場を使ってください。大分自動車道の由布岳スマートICから約10分です。
山頂まで登らずに景色を見る方法はありますか?
正面登山口から飯盛ヶ城までのコースがあります。約75分で、山頂へは行きませんが由布院盆地を一望できます。登山に自信のない方や家族連れ向けのハイキングコースとして案内されています。
紅葉の時期の服装はどうすればいいですか?
町なかでも11月は朝晩がかなり冷えるため、厚手の上着が必要です。登る場合は、標高が上がると体感温度が下がり、風も強くなります。薄手でも防風の上着を持っていってください。歩きやすい靴も必須です。
由布岳の紅葉は10月下旬から11月中旬。山頂付近から始まって、ふもとへ下りてきます。見頃は一度ではないので、「先週終わった」と聞いても諦めなくていい山です。
登るなら正面登山口から東峰まで、約4時間30分。登らないなら、町なかでも田園でも、やまなみハイウェイでも見られます。
そして11月の朝、霧に沈んだ町の上に紅葉した由布岳が浮かぶ日があります。その時間にここにいるには、泊まるしかありません。
※見頃の時期は例年の傾向であり、その年の気温により前後します。
※登山情報は一般に公開されている資料をもとにしています。所要時間は体力・天候・装備により異なります。
※駐車場の台数・料金は変更される場合があります。訪問前に最新情報をご確認ください。
※登山の際は必ず登山届を提出し、天候が悪い場合は引き返す判断をしてください。
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