【2026年版】湯布院のメインストリート
湯の坪街道 完全ガイド|地図・歩き方・食べ歩き・歴史と豆知識
湯布院を訪れたなら、必ず歩くことになる通り——それが湯の坪街道です。由布院駅から金鱗湖まで続く約800mのメインストリートには、食べ歩きグルメ・スイーツ・雑貨・カフェが約70店舗以上軒を連ね、年間400万人以上が訪れる九州屈指の観光通りとなっています。
この記事では、歩き方・食べ歩きおすすめ・地図・混雑対策に加えて、「なぜ湯の坪という名なのか」「この街道はいつ生まれたのか」という知られざる歴史と豆知識もたっぷりお届けします。
この記事の目次
帰りの電車で後悔する前に——湯の坪街道から歩いて行ける全室露天風呂付きの宿。
【豆知識】「湯の坪」の名前の由来と街道の歴史
「湯の坪」という地名は、この一帯に温泉が自然湧出していた土地の形状から生まれたと言われています。「坪」は昔、くぼんだ地形や囲まれた土地を指す言葉で、温泉が湧き出て溜まるくぼ地——「湯の坪(お湯が湧く坪地)」がそのまま地名になったと考えられています。街道のすぐそばには江戸時代の文献にも名が残る「ゆのつぼ温泉」が今も存在しており、地名の古さを物語っています。
今でこそ年間400万人以上が訪れる観光地ですが、40〜50年前の湯布院は、小さな旅館が十数軒建つだけの山間の静かな温泉街でした。
転機は1952年(昭和27年)。大分・別府方面への電力供給のため、由布院盆地全体をダム湖にして水力発電所を建設する計画が持ち上がります。当時、町の上層部や町議会でさえ「やむなし」という空気が漂っていましたが、地元で旅館を経営する小野順吉をはじめとする青年団が中心となって反対運動を展開。翌年、計画を中止に追い込むことに成功しました。
この「盆地を守る」という意志が、その後の湯布院の方向性を決定づけます。景観を損なわない開発、自然と共存する観光地づくり——その象徴として、江戸時代の風情ある街並みをモデルに設計されたのが、現在の「湯の坪街道」です。ゆふいん湯の坪商店会の公式記録にも「江戸時代の情緒溢れる街並みを企画した」と明記されています。
湯布院が全国的な人気観光地として認識されるようになったのは、昭和の終わりから平成初期にかけてのこと。当時の温泉地ブームの中で、別府・熱海など「大衆的な賑わい」を売りにする温泉地とは一線を画し、「静けさ・景観・質の高い旅」を前面に出した戦略が当たりました。
湯の坪街道への出店が本格化したのは2000年代に入ってから。土産物店・スイーツショップ・カフェが次々とオープンし、現在の「食べ歩きの街」としての姿が作られていきました。2006年時点でこの周辺の地価が大分県内3位(大分市・別府市に次ぐ)となっていたことが、当時の急速な発展を物語っています。
湯の坪街道に外国人観光客の姿が目立ち始めたのは2010年代前半、特に2013〜2014年ごろから。福岡から約2時間という「アジアからの玄関口」としての地の利と、円安・ビザ緩和が重なりインバウンド客が急増しました。
特に韓国・台湾・香港・中国からのツアー客が団体バスで湯の坪街道に乗り込むスタイルが定着。2022年のコロナ明け水際対策緩和以降は再び急回復し、2024年の由布市の外国人観光客数は144万人(前年比40%増)と過去最多を記録。そのうち約85%が韓国・台湾・中国・香港などの東アジア圏で、湯の坪街道はいまや「アジアを代表する温泉観光ストリート」の一つとなっています。
湯の坪街道の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 湯の坪街道(ゆのつぼかいどう) |
| 場所 | 大分県由布市湯布院町川上湯の坪 |
| 距離 | 白滝橋〜金鱗湖まで約800m |
| 店舗数 | 約70店舗以上(土産・食べ歩き・カフェ・雑貨など) |
| 由布院駅からの徒歩 | 約10〜15分(白滝橋入口まで) |
| 散策所要時間目安 | 60〜120分(ランチ含む場合は2〜3時間) |
| 混雑ピーク | 11:00〜14:00(特に週末・連休・GW・お盆) |
| 入場料 | 無料(各店舗での飲食・購入費別途) |
歩き方・モデルルート
湯の坪街道は由布院駅を出て由布岳を正面に見ながらまっすぐ北上する一本道です。迷う心配はほとんどありませんが、道が狭く週末は人で溢れるため、歩き方にちょっとしたコツがあります。
王道モデルルート(所要約2時間)
由布院駅スタート → 金鱗湖ゴール。ランチ含む場合は3時間
10時前に到着して動き始めるのが最大のコツ。人気店のコロッケも並ばずに買えることが多く、写真も人が写り込まずに撮れます。逆に11〜14時は身動きが取りにくいほど混み合う時間帯です。
次は泊まりで来てください。源泉かけ流し露天風呂が、静かに待ってます。
食べ歩きおすすめ|湯の坪街道の定番グルメ
食べ歩き定番ガイド
1個100〜500円台。予算2,000〜3,000円あれば十分楽しめる
揚げたてアツアツ、サクサクのコロッケは湯の坪街道の代名詞。1個¥100台から。白滝橋を渡ってすぐの場所にあり、いつも行列ができています。早い時間なら並ばずに買えることも。
地元の牛乳・卵を使った濃厚プリンが複数のショップで販売されています。テイクアウトカップで街道を歩きながら食べられるのが嬉しい。お店ごとの食べ比べも楽しい。
湯布院を代表するスイーツ。当日分は午前中に完売することが多いため、公式サイトからの事前予約がおすすめ。お土産としても定番中の定番です。
湯布院は酪農が盛んで乳製品のクオリティが高い産地。チーズケーキ専門店が点在し、焼きたて・冷やしたてそれぞれの食感を楽しめます。
豊後牛コロッケ・豊後牛串・豊後牛バーガーなど、大分ブランドの和牛を気軽に食べ歩けるのが湯布院ならでは。少し予算を出すとランチでひつまぶし・ステーキプレートも楽しめます。
街道沿いで立ち寄りたいスポット
| スポット | 特徴 | 場所 |
|---|---|---|
| フローラルビレッジ | コッツウォルズ風の可愛い小径。アニマルカフェ・雑貨・写真スポット | 街道中盤 |
| 由布院ガラス館 | ステンドグラス・ガラス工芸品。オリジナル雑貨も人気 | 街道沿い |
| 湯の坪横丁 | 路地裏に小さな飲食店・スイーツ店が集まる横丁。穴場感あり | 街道沿い |
| COMICO ART MUSEUM | 村上隆・奈良美智などの現代アート。金鱗湖畔 | 街道突き当たり |
| 金鱗湖 | 湯布院のシンボル。湖底から温泉と清水が両方湧く珍しい湖 | 街道突き当たり |
| ゆのつぼ温泉 | 江戸の文献にも登場する歴史ある共同浴場。入浴料¥200 | 街道そば |
外国人観光客が急増した理由
なぜ湯の坪街道はアジアで人気になったのか
2024年の外国人観光客数は過去最多144万人・全体の85%が東アジア圏
ソウル・台北・上海・香港から福岡空港まで1〜3時間のフライト。そこから特急や高速バスで約2時間——湯布院はアジアからのアクセスが日本国内で最も良い温泉地の一つです。
由布岳を背景にした湯の坪街道の景観は、SNS映えするコンテンツとして特に韓国・台湾で拡散。食べ歩きしながら歩ける「フォトジェニックな温泉街」というイメージが強固に定着しました。
韓国・中国からの団体ツアーが「福岡→湯布院→別府」というルートを定番化。特に湯の坪街道は「観光バスで乗り込んで食べ歩きして帰る」というパターンが固定化し、2022年の水際対策緩和以降さらに加速しました。
📊 2024年 由布市観光動態調査より
外国人観光客144万人(前年比40%増・調査開始2006年以来最多)。国・地域別では韓国が約半数を占め、台湾・中国・香港など東アジア圏が全体の85%。外国人の85%以上が日帰り客というのも特徴で、湯の坪街道が日帰り観光の中心地となっていることがわかります。
混雑・駐車場・注意事項
快適に歩くために知っておきたいこと
知っているのと知らないのとでは、快適さが全然違います
- 時間帯:11:00〜14:00が最混雑。特に土日祝・GW・お盆・紅葉シーズン
- 対策:10時前に到着して動き始めるのがベスト。開店直後は人気店の行列も短い
- 外国人団体バス:午前10時〜午後14時ごろに集中。この時間帯は特に身動きが取りにくい
- 街道自体は道幅が狭く、車での通り抜けは推奨されない
- 周辺に有料駐車場が複数あり(1日¥500〜1,000程度)
- GW・紅葉シーズンは駐車場待ちが1時間以上になることも——電車・バスを強く推奨
一部に石畳・砂利道があり、ヒールは沈みやすい。スニーカーまたはローヒールの靴がベスト。夏は日差しが強く紫外線対策を、冬は盆地特有の底冷えに注意。
まとめ
湯の坪街道は、ダム計画への反対運動から生まれた「守りの精神」が形になった通りです。江戸の風情を意識した景観設計、温泉地としての矜持、そして地元の努力が積み重なって、いまやアジアを代表する観光ストリートとなりました。
歩き方のコツは「10時前に到着・食べ歩きは前半に集中・金鱗湖まで迷わず歩く」の3つ。ゆっくり2〜3時間かけて街道を往復すれば、湯布院の魅力をかなり深く感じられます。
そして、もし「もっとゆっくりしたかった」と感じたなら——それが湯布院に泊まるサインです。
よくある質問(FAQ)
湯の坪街道の読み方は?
湯の坪街道は何時ごろから開いていますか?
湯の坪街道は何分で歩けますか?
ゆのつぼ温泉は観光客でも入れますか?
街道沿いの駐車場はどこにありますか?
——できなかった方へ。
泊まった人だけが知る湯布院があります。
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